どうやって酒が好きになるか
何故か皆が皆飲んでいる酒についてです。
私は、今はそれなりに酒を飲みますが、飲み始めの頃はこんなもの飲めたもんじゃないと思っていました。
「美味いとは思えない」と苦い顔をして言うと、大概の場合「そのうち慣れるよ」と返されました。そう返した人は、「自分も最初はそうだった」言いながら美味そうを飲みます。
どうして不味いと思うものを我慢して飲み続けると上手く感じるようになるのか常々不思議に思っていましたが、その答えになりそうな記事を見つけました。
ATR、fMRIとAI技術で顔の好みを好き/嫌い両方向に変化させることに成功 - エキサイトニュース(1/2)
一時、洗脳ではないかと話題になったこの記事です。
この記事によると、被験者の脳をfMRIで計測し、好きな物を見た時と嫌いな物の反応を調べておいて、脳が好きな物を見た時に近い反応をすると、その近さに応じた大きさの円がモニタに表示されるようにし、次に、被験者に適当な人の顔を見せながらその円を大きくさせると、それが終わった後にもその顔を見た時に好きなものを見た時と同じような反応をするらしいです。
酒の場合は、モニタを見て脳の活動を意識しながら飲んだりすることはありませんが、周囲が美味しそうに飲んでいることから美味いものなのだと思えるようにと思って飲んでいるので、同じような事が起きているのではないかと思いました。
もちろん他の理由もあると思います。
認識の仕方を環境に応じて変えることは、人と付き合う上で必要な能力なのだと思います。
しかし、一方で、集団で間違った方向に進んでいってしまうのではないかという漠然とした恐ろしさも感じます。
本当に、酒なんて飲む必要があるんでしょうか。
美味しいと思えなかったものを認識を曲げてまで飲む必要があるのか疑問に思います。
もしかしたら酒を強要する集団は、認識を曲げることが出来る人間だけを必要としているのかもしれません。
一応、研究所のリンクも貼っておきます。